Lecture 1:

問題解決法・水平思考法・組み合わせ法

Instructor: 中野 貴史
中野 貴史

Lecture Content


まず、一番の問題解決法について説明します。「相手が抱えている悩みや痛み、わがままをとにかく100個書いてみる」ということです。

例えば

「多分あの人は『これについてもっと○○してくれたらいいのに』と思っているんじゃないか」

「もしかしたらその人は「○○が××だったらもっといいのに』と考えてるかもしれない」

「『どこかに○○はないかな』と探してるんじゃないか」

など、相手が抱えていそうな悩みや痛み、わがままをたくさん書いていただきたい。

自分で思いつかなければ「そのアイデアを提案すべき人たちはどんなところで止まっているのか」をネットで探してみても構いません。それに近い人に、もしくはその問題に詳しい人に聞いてもらっても大丈夫です。とにかく外から情報を収集し、その対象となる方が抱えていそうな悩みや痛み、わがままをかき集めて、たくさん書き出す。これが第二段階の問題解決法です。


二つ目が水平思考法です。「そこで出た問題をひっくり返してみる」という解決方法であります。

例えば

「丸いものを四角にする」

「縦のものを横にしてみる」

「白いものを黒くしてみる」

「太いものを細くする」

など、ちょっと視点を変えることで、今まであったものが新しいものならないかという考え方です。

例えば、今の時代、ピザは宅配ですぐに家に届けてくれますが、そういうものがなかった時代には「ピザ屋さんまで行くのは面倒だな」と思ってた方がたくさんいたと思います。そもそも宅配ピザはアメリカで生まれました。アメリカは土地が広大なので、ピザを買うのに車で一々走らなければならないという状況でした。そこで生まれたのが宅配ピザです。家まで届けてくれます。そして「もっと出来立てが食べたい」という声に答えて出来たのが「できたて30分以内にお届けします」という「スピードピザ宅配」です。

全てお客様の望んでること、わがまま、要望によって生まれたサービスです。

「出来立てを家で作って欲しい」なんて言う人に対し、家までシェフを派遣するというみたいなことも新たな解決法として考えられます。そのように、たくさん考えたその問題や課題をひっくり返して、新たな発想が生まれないかということにチャレンジして頂きたいです。


三つ目は組み合わせ法です。

問題解決方法で出てきた100のネタと、水平思考法で出た100のネタを組み合わせれば、何か新しいものが生まれないかな、という考え方です。

例えば、電話とパソコン機能を合体させたiPhoneというものができました。その他にも、映画は昔は音がなありませんでしたが、映像と音を組み合わせることで今のような形になってますし、飛行機に爆弾搭載をすることでミサイルみたいなものが生まれています。

平和的なもので言えば、自転車にエンジン組み合わせることでバイクっていうものが生まれたりするわけです。

「もともとあるもの」と「もともとあるもの」同士を足すことで、より便利な、人が喜ぶ新しいアイデアになる、ということです。

何かと何かを組み合わせて新しいアイデアを生み出し、そこで仮説を立てて、自分にとって最高のお客様を思い浮かべながら「このアイデアを実現させたら喜ぶかな」「こんなサービスなら受け入れてくれるかな?」と思えるアイデアを最低10個残し、それ以外はすぱっと切り捨てましょう。それでゴールです!