Lecture 4:

第一印象はどのように決まるのか

Instructor: 金城 文
金城 文

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さっそく問題です。

皆さんは第一印象に自信はありますか? また、自分の第一印象はどのように見られることが多いですか?

第一印象が決まるには、二つの要素があるという風に言われています。


1つ目は「瞬間印象」です。瞬間的に受ける印象ですので、直感的な印象です。

時間にして0.6〜6秒、わずか10秒足らずで決まってしまう第一印象のことです。時間が短い間に決まる第一印象なので、それほど記憶に残ることはないと思います。

例えば、テレビを見ていてチャンネルをパッパッパと変えることがあると思います。その際に少しだけ映った人物に対する印象。「この人、男の人だ」「若い人だな」「女性の方だな」「背が高いな」というような直感的に映る印象です。

写真を見ている時に写真で見たらいけませんので後はその他香りなど6%となっています

ですので、構成要素は「パッと見た時に得られる印象」が83%。

そして「声」が11パーセントです。

雑誌や本を見ている時に、写真で見た人に関しては声が聞けませんので、声の印象というのは瞬間印象ではありません。そして、最後の要素は「その他」、香りなど (6%) が挙げられます。


そしてもう一つは「本質印象」です。

その人の本質を決めようと思う印象のことです。少しコミュニケーションを取ってから得られるような印象です。時間にして3分。それでも短い時間ですね。

内容構成要素としては「メラビアンの法則」と言われるものです。

知覚情報が55%、聴覚情報が38%、そして話の内容などが7%と言われています。メラビアンの法則と言われている内容ですが、先ほどの瞬間印象と言われているものに比べて「パッと見」と言われていた所が、本質印象では「視覚情報」という情報に変わっています。その人の「表情」「髪型」「メイクの仕方」「身振り手振り」などが含まれてきます。目から入ってくる情報全て。それが視覚情報です。

そして「聴覚情報」というものに関してです。先程の瞬間印象では「声」は聞ける場合と聞けない場合がありました。この「本質印象」ではコミュニケーションを通して得られる情報になります。「声の高さ」「トーン」「大きさ」「速さ」「言葉グセ」「方言」などが含まれてきます。こうした声に関する様々な情報、耳から入ってくる情報を聴覚情報と言っています。この情報が38%です。

そして話の内容などは7%。たった7%なのです。


この2つの第一印象を見ていくと「人は見た目で判断されることは非常に多い」ということがおわかり頂けると思います。そしてなおかつ第一印象で、その人の話を「聞いてもいいかな」「聞きたいな」と思ってもらえない限り、面接やプレゼンテーションで良いことを話そうと思っても内容が相手の頭に入りにくいということなのです。

なので、就職の面接対策やプレゼンテーションの前、社会人になってからも、第一印象というのはとても重要なのです。