Lecture 3:

求められるリーダー像の変化

Instructor: スティーブン・R・コヴィー
スティーブン・R・コヴィー

Lecture Content


第8の習慣リーダーシップへようこそ。

この DVD に含まれます原則やコンテンツ、そして、映像を通して皆さんが新しい時代におけるリーダーシップについて全く違った「パラダイム」「スキル」「マインド」というものを体得されますように願っています。

今、私達のビジネス環境というものは大きく変化をしてきています。工業産業時代から、今はIT・情報化時代に、ほぼ完全に移行したそんな時代でございます。

また、別な切り口では肉体労働者から多くの方々が、知識労働者へと転換をしています。そして国外に様々なものを輸出をしていきながら、私たち、この先進国の中にあって知識労働者の方々がどのようなリーダーシップを発揮してかなければならないのか。

今は、まさにその過渡期、新たな局面を迎えているという風に言うことができるのではないでしょうか?

ドラッカーが今の時代はこのようにリーダー達に向けて言葉を述べています。

「二十世紀のマネジメントのもっとも重要で真に特筆すべき貢献は、製造業jに従事する肉体労働者の生産性を五十倍に引き上げた事である。二十一世紀にマネジメントがなすべきもっとも重要な貢献は、知識労働と知識労働者の生産性を同じように向上させることである。」

二十一世紀のリーダー達。つまり私たちです。このリーダー達に求められているのは、いかに知識労働者の生産性を50倍に引き上げていくか。今のリーダー達のチャレンジはここにあります。そして、二十一世紀型リーダーという風に言われる方々のやらなければならない使命というものもここにあります。

「第8の習慣リーダーシップ」

この映像を通して、ぜひ皆さんに今までのリーダーとは違う、新しい「パラダイム」そして、「スキル」や「マインド」というものを、ぜひコヴィー博士のコンテンツから体現、そして、獲得をしていただきたいという風に思っています。

「第8の習慣リーダーシップ」へようこそ。

それでは、ここから皆さんに新しいリーダーシップのあり方の扉。是非、開けて参りましょう。

ここで皆さんにイントロダクションのコヴィー博士のメッセージとして、なぜ、この新しい時代に。新しいパラダイムや、その他諸々が必要になってくるのか映像でまとめておりますのでそちらをご覧をいただきたいと思います。映像のタイトルは、

・「マインドセット」

・「スキルセット」

・「ツールセット」

です。

イギリス人のロジャーバニスターは、1954年に1600 M 走でそれまで絶対に超えられないと言われていた4分の壁を破りました。そして、この快挙をきっかけとして、他の選手も次々と記録を塗り変えていきました。これは、根本的な発想の転換によって、もたらされた結果だと言えます。

走り高跳びは、長年に渡り、はさみ跳びが一般的でした。しかし、1968年のオリンピックでディックフォスベリー選手が背面跳びという新しい跳躍方法を取り入れて、陸上界に革命を起こしました。

この方法が他の競技者に広まり、その後、記録は目覚ましく更新されていきました。これは、新しいスキルによりもたらされた結果です。

棒高跳びでは、当初は竹やアルミなどの硬い素材が使用されており、跳躍には限界がありました。しかし、柔軟性のあるグラスファイバーの発明により、はるかに高い跳躍が可能になりました。日々進歩するツールの改良に伴い、記録はその後も更新され続けています。

今日のビジネス環境においても競争は激しさを増すばかりです。成功を勝ち取るためには発想の転換、新しいスキルの習得、そして最新のツールの活用が求められます。

つまりリーダーたる者には、新しい「マインドセット」「スキルセット」「ツールセット」が必要不可欠なのです。私は、どうすればより高い効果性を発揮できるかを研究してきました。効果性を発揮することは、自分自身にとっても対人関係においても不可欠です。しかし、今日の厳しい環境の中では、硬化性を発揮するだけでは不十分です。リーダーは、偉大さを示す必要があります。偉大なリーダーとは持続的で、

・優れた業績

・顧客ロイヤリティ

・社員エンゲージメント

・独自の貢献

など全てのストーリーを描きその通りに実現します。ワークショップに一度参加しただけでは偉大なリーダーにはなれません。

有意義な旅のように、その道のりは大いなる挑戦と克服する喜びにあふれています。この旅へ踏み出そうとしている皆さんを心から歓迎します。